[{"data":1,"prerenderedAt":62},["ShallowReactive",2],{"article-b8aofcdnju":3,"prev-article-b8aofcdnju":33,"next-article-b8aofcdnju":50},{"contents":4,"totalCount":31,"offset":32,"limit":31},[5],{"id":6,"createdAt":7,"updatedAt":8,"publishedAt":8,"revisedAt":8,"title":9,"content":10,"tags":11,"is_no_index":30},"b8aofcdnju","2025-05-02T15:50:32.591Z","2025-05-02T16:15:42.637Z","NextDNSで広告とばいばいする","\u003Ch1 id=\"h8d027c8ed3\">はじめに\u003C/h1>\u003Cp>私の家では、\u003Cs>広告を排除することはまったく意識していないのですが、\u003C/s>bindを用いた独自のDNSキャッシュサーバーを使っていると、なぜか特定のドメインからの応答が遮断される環境を構築しています。\u003C/p>\u003Cp>現代において、GAFAMやMagnificent7といった巨大企業に、わたしたちの情報がある程度提供されてしまうのは、もはや避けられない現実なのかもしれませんし、その事実自体を今さら争うつもりはありません。\u003Cbr>しかし、それでもなお、「どの主体に、どの程度の情報を、どのような形で提供するのか」という選択の余地は、利用者側に残されているべきだと考えます。\u003Cbr>そして願わくば、どのような情報を受け入れ、あるいは拒否するのか、その選択肢もまた、わたしたちの手元にあるべきではないでしょうか。\u003C/p>\u003Cp>昨今、特に懸念を覚えるのは、わたしたちが日常的に利用するPCやスマートフォン、あるいはIoTデバイスが、利用者の認識しないところで、様々な外部ドメインと通信を行っているという事実です。\u003Cbr>所謂トラッカーやテレメトリと呼ばれるものがそれに該当します。\u003C/p>\u003Cp>情報を何らかの形で提供すること自体は、現代のサービスを利用する上で避けられない側面もあるかもしれません。しかし、その情報の出入りが不透明であるという状況は、決して好ましいものではないとわたしは感じています。\u003C/p>\u003Cp>先日、ありがたいことに\u003Ca href=\"https://misskey.vip/@n\" target=\"_blank\" rel=\"noopener noreferrer nofollow\">友人のまくらくら\u003C/a>からNextDNSを奢ってもらえることになり、試してみました。\u003Cbr>近年巧妙化していると言われるCNAME Cloakingなどといった手法にも対応しているらしく、技術的な関心も惹かれました。\u003C/p>\u003Ch1 id=\"h6ae33e7349\">設定\u003C/h1>\u003Cp>今回のNextDNSの設定は、自宅ネットワークの基幹となっているIX3110に対して行いました。\u003Cbr>Tailscaleの機能でDNS設定を上書きすることも可能ですが、PCやスマホだけでなく、ネットワークに接続されている全てのIoTデバイスを配下に置きたかったため、ルータ自体に設定を施すことにしました。\u003C/p>\u003Cp>設定内容は、概ね以下の通りです。\u003C/p>\u003Col>\u003Cli>proxy-dns server設定を、これまで利用していた自前のbindサーバーのIPアドレスから、NextDNSから指定されたIPアドレスに変更。\u003C/li>\u003Cli>わたしの利用しているインターネット回線は動的IPアドレスであるため、現在のIPアドレスをNextDNS側に継続的に通知するためのDDNS設定を追加。\u003C/li>\u003C/ol>\u003Cp>詳細なコマンドや手順については、NextDNSの公式サイトに用意されているセットアップガイドが非常に参考になりました。\u003C/p>\u003Cp>以下は実際に投入しているconfigです。\u003C/p>\u003Cpre>\u003Ccode>hostname rt-001.ngs.nr1q.me\ntimezone +09 00\n!\nlogging buffered 131072\nlogging subsystem all warn\nlogging timestamp datetime\n!\nno syslog ip enable\n!\nusername mq1 password plain ************** administrator\n!\naccess-list mflt-list permit src any dest any type ipv6\naccess-list mflt-list permit src any dest any type ip\n!\n!\nip ufs-cache max-entries 20000\nip ufs-cache enable\nip route default GigaEthernet0.1\nip dhcp enable\nip access-list web-http-acl permit ip src any dest 192.168.0.0/24\n!\n!\nipv6 ufs-cache max-entries 10000\nipv6 ufs-cache enable\nipv6 dhcp enable\nipv6 access-list block-list deny ip src any dest any\nipv6 access-list dhcpv6-list permit udp src any sport any dest any dport eq 546\nipv6 access-list dhcpv6-list permit udp src any sport any dest any dport eq 547\nipv6 access-list icmpv6-list permit icmp src any dest any\nipv6 access-list permit-list permit ip src any dest any\nipv6 access-list dynamic dflt-list access permit-list\n!\n!\n!\n!\nbridge irb enable\n!\n!\n!\ndns host rt-001.ngs.nr1q.me ip 192.168.0.1\n!\nproxy-dns ip enable\nproxy-dns ip request both\n!\nproxy-dns ip query-response 20\nproxy-dns ip query-retries 3\nproxy-dns ip query-interval 2\n!\nproxy-dns server 2a07:a8c0::bd:49d7 priority 90\nproxy-dns server 2a07:a8c1::bd:49d7 priority 80\nproxy-dns server 45.90.28.174 priority 60\nproxy-dns server 45.90.30.174 priority 50\nproxy-dns server 1.1.1.1 priority 20\nproxy-dns interface GigaEthernet0.0 priority 11\nproxy-dns interface GigaEthernet0.1 priority 10\n!\n!\nssh-server ip enable\n!\nhttp-server username mq1\nhttp-server ip access-list web-http-acl\nhttp-server ip enable\n!\n!\n!\n!\nddns enable\nddns profile nextdns-ddns\n  url https://link-ip.nextdns.io/bd49d7/***********\n  transport ip\n  source-interface GigaEthernet0.1\n  update-interval 1\n!\n!\n!\n!\nppp profile ppp-v4\n  authentication myname user@domain\n  authentication password user@domain password\n!\nip dhcp profile dhcpv4\n  assignable-range 192.168.0.2 192.168.0.254\n  default-gateway 192.168.0.1\n  dns-server 192.168.0.1\n  domain-name ngs.nr1q.me\n  lease-time 7200\n!\nipv6 dhcp client-profile dhcpv6-cl\n  information-request\n  option-request dns-servers\n  ia-pd subscriber GigaEthernet1.0\n!\nipv6 dhcp server-profile dhcpv6-sv\n  dns-server dhcp\n!\ndevice GigaEthernet0\n!\ndevice GigaEthernet1\n!\ndevice GigaEthernet2\n!\ndevice GigaEthernet3\n!\ninterface GigaEthernet0.0\n  filter mflt-list 1 in\n  no ip address\n  ipv6 enable\n  ipv6 address autoconfig receive-default\n  ipv6 dhcp client dhcpv6-cl\n  ipv6 tcp adjust-mss auto\n  ipv6 nd ra enable\n  ipv6 filter dhcpv6-list 1 in\n  ipv6 filter icmpv6-list 2 in\n  ipv6 filter block-list 100 in\n  ipv6 filter dhcpv6-list 1 out\n  ipv6 filter icmpv6-list 2 out\n  ipv6 filter dflt-list 100 out\n  bridge-group 1\n  no shutdown\n!\ninterface GigaEthernet1.0\n  description LAN\n  filter mflt-list 1 in\n  ip address 192.168.0.1/24\n  ip dhcp binding dhcpv4\n  ipv6 enable\n  ipv6 dhcp server dhcpv6-sv\n  ipv6 nd ra enable\n  ipv6 nd ra other-config-flag\n  ipv6 nd proxy GigaEthernet1.0\n  no shutdown\n!\ninterface GigaEthernet2.0\n  bridge-group 1\n  no shutdown\n!\ninterface GigaEthernet3.0\n  bridge-group 1\n  no shutdown\n!\ninterface GigaEthernet0.1\n  encapsulation pppoe\n  auto-connect\n  ppp binding ppp-v4\n  ip address ipcp\n  ip tcp adjust-mss auto\n  ip napt enable\n  no shutdown\n!\n!\u003C/code>\u003C/pre>\u003Cp>一点、補足ですが、IXシリーズのルーターは、現時点ではDNS over TLS (DoT)に対応していません。\u003Cbr>そのため、NextDNS側で提供されている、デバイスごとのクエリ分析といった詳細な機能は利用できないという制約があります。\u003C/p>\u003Cp>最後に、NextDNSの管理画面上で、利用するブロックリストを選択して設定は完了です。\u003Cbr>私は以下のような構成にしました。\u003C/p>\u003Cfigure>\u003Cimg src=\"https://images.microcms-assets.io/assets/3aba23b5bd6f4b79800a0305d0e4f8aa/be395fb8391241058faade1003502ad0/my.nextdns.io_bd49d7_setup.png\" alt=\"\" width=\"1397\" height=\"2196\">\u003C/figure>\u003Cp>設定完了後、動作確認のために\u003Ccode>userlocation.googleapis.com\u003C/code>へdigを実行しました。\u003C/p>\u003Cfigure>\u003Cimg src=\"https://images.microcms-assets.io/assets/3aba23b5bd6f4b79800a0305d0e4f8aa/db62007a5e874831b416445bf3c66de5/image.png\" alt=\"\" width=\"899\" height=\"437\">\u003C/figure>\u003Cp>結果は、意図した通り、NextDNSによってブロックされていることが確認できます。\u003Cbr>わたしの設定ではブロック時に特定のページへ誘導するオプションを有効にしているため、\u003Ccode>103.170.232.254\u003C/code>が応答として返されましたが、通常は\u003Ccode>0.0.0.0\u003C/code>が返されるようです。\u003Cbr>(\u003Ccode>103.170.232.254\u003C/code>がNextDNSの保有するIPであることはwhoisで確認済みです。)\u003C/p>\u003Ch1 id=\"h93dc9cd2e6\">実際につかってみて\u003C/h1>\u003Cp>運用を開始してから約1週間半が経過した時点で、NextDNSのダッシュボードで統計情報を確認してみました。\u003C/p>\u003Cfigure>\u003Cimg src=\"https://images.microcms-assets.io/assets/3aba23b5bd6f4b79800a0305d0e4f8aa/4c5c6cfa5c124f3a8365e8d3847e76b2/image.png\" alt=\"\" width=\"1249\" height=\"904\">\u003C/figure>\u003Cp>その結果、総DNSクエリ数が1,091,869件であったのに対し、ブロックされたクエリ数は209,022件にのぼっていました。\u003Cbr>これは、全クエリのおよそ19%に相当します。\u003C/p>\u003Cp>この数字は、わたしが日常的にインターネットを利用する中で、意識しないうちに発生していた通信の約2割が、広告配信やトラッキングといった目的のものであった可能性を示唆しています。\u003Cbr>私は、固定回線を利用しているため、通信量自体が問題になるわけではありませんが、これまで不可視であった不要なあるいは望まない通信がこれほどの割合を占めていたという事実が可視化されたことで、インターネットという空間における情報の流れについて、改めて考えさせられることになりました。\u003C/p>\u003Cp>思った以上にいい感じだったのですが、誤爆ブロックもかなりあったで、ログを見て自力で調整できる方にとってはかなりいいのではないかと思います。\u003Cbr>私はたぶん使い続けるでしょう。\u003C/p>\u003Ch1 id=\"h6a5297362b\">追記\u003C/h1>\u003Cp>はてブやipinfo、ニコニコがそのままでは見られなかったので以下のFQDNを明示的に許可しました。\u003C/p>\u003Cul>\u003Cli>\u003Ccode>*.b.hatena.ne.jp\u003C/code>\u003C/li>\u003Cli>\u003Ccode>*.ipinfo.io\u003C/code>\u003C/li>\u003Cli>\u003Ccode>*.nicovideo.jp\u003C/code>\u003C/li>\u003C/ul>",[12,18,24],{"id":13,"createdAt":14,"updatedAt":15,"publishedAt":14,"revisedAt":15,"slug":16,"name":17},"4oy2jc8mdg","2025-04-28T07:14:01.179Z","2025-12-03T16:08:24.495Z","diary","日記",{"id":19,"createdAt":20,"updatedAt":21,"publishedAt":20,"revisedAt":21,"slug":22,"name":23},"qfey3yw0z1","2025-04-29T08:44:41.687Z","2025-12-03T16:07:14.622Z","technology","テクノロジー",{"id":25,"createdAt":26,"updatedAt":27,"publishedAt":26,"revisedAt":27,"slug":28,"name":29},"lte0t59xm8sb","2025-05-02T16:12:38.708Z","2025-12-03T16:06:52.753Z","network","ネットワーク",false,1,0,{"contents":34,"totalCount":49,"offset":32,"limit":31},[35],{"id":36,"createdAt":37,"updatedAt":38,"publishedAt":38,"revisedAt":38,"title":39,"content":40,"tags":41,"is_no_index":30,"summary":48},"rp5wd2ub0a8","2025-05-01T18:13:37.610Z","2025-05-01T18:19:27.713Z","情報の波、思考の凪","\u003Cp>ふとSNSのタイムラインを眺めていると、いつも同じ、やり場のない感覚に襲われることがあります。\u003Cbr>流れてくる投稿の中に、あまりにも多く見かける、ある種の空疎さについてです。\u003C/p>\u003Cp>どこかで聞きかじったような名言もどきを、さも自分の言葉であるかのように貼り付けたり、あるいは、ただ「私を見て」「私を認めて」という承認欲求を、回りくどい言い方で透けさせていたり。\u003Cbr>そんな投稿が次から次へと流れてくるのを目にしていると、胸の中にどんよりとした澱が溜まっていくのを感じるのです。\u003C/p>\u003Cp>もし、人が自らの頭で考え、感じたことを、たとえ拙くとも自分の言葉で表現しようと努めているのなら、そこには何かしら心を動かすものが宿るのかもしれません。\u003Cbr>不器用でも、その人自身の輪郭が感じられるような。\u003Cbr>けれど、わたしが画面越しにしばしば目にするのは、残念ながらそれとは違う、誰かの言葉の借り物か、あるいは痛々しいほどの自己顕示なのです。\u003C/p>\u003Cp>それらを目にするたびに、「一体、何のためにその頭はついているの」と、つい言ってしまいそうになります。\u003Cbr>自らの内側から湧き上がる言葉を持たず、ただ外部から借りてきた装飾や、他者からの承認にのみ価値を見出しているかのような、その空虚さ。\u003Cbr>その在り方が、理解を超えた異質さとして感じられて、どうしようもなく行き場のない不快感を感じるのです。\u003C/p>\u003Cp>彼女らの借り物の言葉の連なりや、透けて見える承認欲求を目で追っていると、まるで自分だけが異なる価値観でそれらを見ているような、あるいは意味のない記号の羅列を眺めているかのような、強い違和感に襲われます。\u003Cbr>言葉は並んでいるはずなのに、そこに本人の思考や実感が伴っていないのが透けて見えて、まるで書き割りの背景を眺めているような感覚。\u003Cbr>それは寂しさというよりは、埋めようのない空虚さを突きつけられているような、密やかで冷たい感覚でした。\u003C/p>\u003Cp>かつては多様な考えに触れることを楽しめたはずの場所が、今はまるで空っぽな言葉が反響するだけの空間のように感じられてしまう。\u003Cbr>興味深いと感じる投稿を探そうとしても、その多くが借り物感や承認欲求に覆われていることに気づいてしまい、画面をスクロールする指が重くなるのです。\u003C/p>\u003Cp>かつての私が、たしかに感じていたはずの、他者の思考に触れる喜びは、長い年月の中で磨耗し、すっかり色褪せてしまったようです。\u003Cbr>その代わりに心の中に残っていたのは、理解不能なものに対する疲労感だけでした。\u003C/p>\u003Cp>結局のところ、自分はこの空虚な情報の流れに対して、ただ無感覚になるか、距離を置くことしかできない存在なのではないか。\u003Cbr>そんな諦めに似た何とも形容しがたい考えが、不意に頭をもたげます。\u003C/p>\u003Cp>「何のために頭がついているのか」という問いが、まるで自分自身にも向けられているかのように、不意に、そして頻繁に意識をかすめるのです。\u003Cbr>それは、彼女らへの批判であると同時に、そんな彼女らに苛立ち、心をすり減らしている自分への、静かな自問なのかもしれません。\u003C/p>\u003Cp>この憂鬱の中で、かつては発見や共感があったはずのSNSが、今はただ精神的な消耗を招くだけの場所になっています。\u003C/p>\u003Cp>どうして、かくも多くの人が、自らの言葉で語ることをせず、借り物の輝きや他者の承認ばかりを追い求めてしまうのか。\u003Cbr>その答えを探そうとしても、思考はタイムラインの投稿のように上滑りするばかりで、納得のいく結論は見つかりませんでした。\u003C/p>\u003Cp>こうして言葉を連ねていると、少しだけ胸のつかえが降りるような気もします。\u003Cbr>結局のところ、こんな風に独りごちて、自分の中に溜まった鬱々とした感情を吐き出すくらいしかできないのでしょう。\u003Cbr>画面の向こうの、顔も知らない誰かに向かって、このやるせなさや疑問をぶつけるほどの度胸もありませんから。\u003C/p>\u003Cp>\u003C/p>\u003Cp>\u003C/p>\u003Cp>\u003C/p>",[42],{"id":43,"createdAt":44,"updatedAt":45,"publishedAt":44,"revisedAt":45,"slug":46,"name":47},"wia4slp55q","2025-04-28T07:14:14.541Z","2025-12-03T16:08:13.798Z","thoughts","独り言","ふとSNSのタイムラインを眺めていると、いつも同じ、やり場のない感覚に襲われることがあります。流れてくる投稿の中に、あまりにも多く見かける、ある種の空疎さについてです。どこかで聞きかじったような名言もどきを、さも自分の言葉であるかのように貼り付けたり、あるいは、ただ「私を見て」「私を認めて」という承",8,{"contents":51,"totalCount":61,"offset":32,"limit":31},[52],{"id":53,"createdAt":54,"updatedAt":55,"publishedAt":55,"revisedAt":55,"title":56,"content":57,"tags":58,"is_no_index":30,"summary":60},"2a3w5e7p9","2025-05-03T16:24:32.643Z","2025-05-03T16:33:00.989Z","MBTIとか","\u003Cp>いつからでしょうか。\u003Cbr>こんなにもMBTIが私たちの日常に浸透したのは。\u003Cbr>自己紹介から、初めて会う人とのぎこちない会話の糸口まで、「ちなみに、MBTIは何タイプ？」なんていう質問が、まるで血液型を聞くのと同じくらいの気軽さで交わされるようになりました。\u003C/p>\u003Cp>わたしも何度か、この流行に乗って何度か診断を試してみました。INTP-Tでした。\u003Cbr>表示されたタイプの説明を読み、「まさに自分のことだ」「そうそう、こういうところがある」と、思わず膝を打つような共感をおぼえる部分も少なくありませんでした。\u003Cbr>自分の性格や考え方の傾向が言語化されることで、漠然としていた自己像が少し明確になったような感覚さえありました。\u003C/p>\u003Cp>けれど最近、このMBTIというツールが、私たちの間で少しばかり過剰に持て囃されているような気がして、胸の奥がざわつくことがあります。\u003Cbr>「人間、MBTIの結果に影響されすぎじゃない？？？」そんな、素朴な疑問が、頭の片隅でいつも引っかかっているのです。\u003C/p>\u003Cp>例えば、恋愛の話。\u003Cbr>「あの人、〇〇だから、私とは、きっと相性良いはず！」とか、「え～、あの人と私はMBTIが全然違うから、分かり合えない…」なんていう会話を耳にするたびに、なんだか引っかかるものを感じるんです。\u003Cbr>MBTIのタイプが、まるでその人の能力や可能性を測る唯一の指標のように扱われているのを見ると、少しばかり息苦しくなります。\u003Cbr>親しい友人との間では、「やっぱり○○はINTPだもんね、納得！」「そういう突飛な発想、めっちゃそれっぽいよね！」なんていうやり取りが、もはや挨拶代わりのようになっていることさえあります。\u003C/p>\u003Cp>もちろん、共通の話題があることは、コミュニケーションのきっかけになるでしょうし、MBTIという共通の枠組みを持つことで、相手の思考回路や行動原理を、ある程度推測できるような気になるのも、理解できます。\u003Cbr>自分と似たタイプの人を見つけて、なんとなく安心感を覚えたり、全く違うタイプの人との価値観の違いを面白がったりするのは、人間関係を円滑にするための、一つの手段なのかもしれません。\u003C/p>\u003Cp>ただ、立ち止まって、漠然と考えてしまうのです。\u003Cbr>MBTIは、あくまでも、複雑で多面的な人間の性格を、便宜的に16個のパターンに分類した、一つの試みに過ぎない、ということを。\u003Cbr>診断結果は、その人の持つ無限の可能性や、時として矛盾する感情、そして何よりも、状況によって変化しうる行動の全てを、捉えきることなんてできないはずなんです。\u003Cbr>それは、あくまで統計的な傾向を示すものであって、その人そのものを規定する、絶対的な真実ではないのではないでしょうか。\u003C/p>\u003Cp>それなのに、「ISFJだから、もっと人に尽くすべきだ」「ENTJだから、リーダーシップを発揮して周りを引っ張るべきだ」といった、紋切り型のイメージに、私たち自身や、私たちが大切に思う人々を、無意識のうちに当てはめてしまってはいないでしょうか。\u003Cbr>それは、その人が本来持っているかもしれない、この世界に溢れるはずの多様性を、単一的なものへと矮小化してしまう危険性を孕んでいるように思うのです。\u003C/p>\u003Cp>わたし自身、占いや性格診断といった類いのものは、嫌いではないですし、寧ろエンターテイメントとして楽しんでいる側面があります。\u003Cbr>自分のまだ知らない一面を指摘されたような気がして、少し興味深かったり、友達との間で「わかる～！」と共感し合ったりするのは、それなりに面白いと感じます。\u003Cbr>でも、それらの結果を絶対的な真実として信じ込み、自分の行動や、他人に対する評価の基準を、安易にそれに委ねてしまうのは、どこか思考停止しているようで、少し警戒してしまうのです。\u003C/p>\u003Cp>特に、私たちがよく話題にする広義でのMBTI診断(概ね16Personalities)については、専門家から学術的な根拠や妥当性について疑問が呈されていることも事実です。\u003Cbr>しかし、興味深いのは、それでもなお多くの人がこの診断結果に当たると感じ、共感を寄せている点です。\u003Cbr>これは推測ですが、多くの人が診断を受ける際、無意識のうちに「こうありたい自分」「自分が認識している自己像」といったバイアスを込めて回答しているのではないでしょうか。\u003Cbr>その結果、学術的な厳密性はさておき、似たような自己認識や価値観を持つ人々が同じタイプに分類され、結果としてそのグループにはある程度の共通した傾向が見られる、ということは十分に考えられます。\u003C/p>\u003Cp>そう考えると、診断の結果は、私たちがまだよく知らない誰かと、最初のほんの少しだけ関わる際の、最初の取っ掛かりとしては、案外役に立つのかもしれません。\u003Cbr>初対面の人に対して、「もしかしたら、この人はこういうコミュニケーションスタイルを好むかもしれないな」「こういう価値観を大切にする傾向があるのかもしれないな」といった、最初の仮説を立てるための、一つの道具として利用する、といった具合です。\u003Cbr>それは、相手を理解するための、あくまでも補助線であって、決してその人を特定の枠の中に閉じ込めてしまうための、頑丈な檻ではないはずです。\u003C/p>\u003Cp>私たちが本当に大切にすべきなのは、MBTIのタイプを絶対的な真理として捉えるのではなく、自分自身や、大切な他者をより深く理解するための、一つのきっかけやヒントとして、もっと柔軟に活用していくことなのではないでしょうか。\u003Cbr>診断結果が示すのは、私たち一人ひとりが持つ、複雑で多岐にわたる個性の中の、ほんの一つの側面に過ぎません。\u003Cbr>私たちは、MBTIという一枚のラベルを通してではなく、常に目の前にいる、生身の人間そのものと、心を開いて向き合い、言葉を交わしていく必要があるのだと思います。\u003C/p>\u003Cp>MBTIは、使い方によっては、自己理解の扉を開き、他者への想像力を広げる、興味深いツールになり得ます。\u003Cbr>しかし、その結果に一喜一憂したり、人を安易にタイプで決めつけたりするのではなく、エンターテイメントとしての適度な距離感を保ちながら、この世界に存在する無数の個性と、より豊かで、より深い繋がりを築いていくための、ささやかな道標として捉えるのが、私たちにとって、より健全な向き合い方なのかもしれません。\u003C/p>\u003Cp>そして、ここで改めて強調しておきたいのは、私がここまで述べてきたMBTIという言葉は、巷でよく知られている16Personalities診断と同義の意味合いで使っているということです。\u003Cbr>厳密な心理学の学術的な分類とは異なる、よりカジュアルで、エンターテイメントとしての側面が強い、あの16タイプ診断のことですね。\u003C/p>\u003Cp>なぜ、わざわざそう但し書きをするかというと、本来のMBTI(マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)は、もっと専門的な知識を必要とするものであり、質問項目や解釈も、私たちが気軽に触れているものとは異なる場合があるからです。\u003Cbr>ですから、ここで出てきたMBTIという言葉は、ざっくりと捉えていただければ幸いです。\u003C/p>\u003Cp>\u003C/p>",[59],{"id":43,"createdAt":44,"updatedAt":45,"publishedAt":44,"revisedAt":45,"slug":46,"name":47},"いつからでしょうか。こんなにもMBTIが私たちの日常に浸透したのは。自己紹介から、初めて会う人とのぎこちない会話の糸口まで、「ちなみに、MBTIは何タイプ？」なんていう質問が、まるで血液型を聞くのと同じくらいの気軽さで交わされるようになりました。わたしも何度か、この流行に乗って何度か診断を試してみま",60,1783975280778]