[{"data":1,"prerenderedAt":58},["ShallowReactive",2],{"article-q08tv15ojb":3,"prev-article-q08tv15ojb":27,"next-article-q08tv15ojb":40},{"contents":4,"totalCount":25,"offset":26,"limit":25},[5],{"id":6,"createdAt":7,"updatedAt":8,"publishedAt":8,"revisedAt":8,"title":9,"content":10,"tags":11,"is_no_index":24},"q08tv15ojb","2026-01-22T12:16:50.171Z","2026-01-22T12:47:05.245Z","個人サイトを、つくろう","\u003Cp>どうも、わたしです。\u003C/p>\u003Cp>最近、色々な方が個人サイトを作ったり、個人ブログを立ち上げるのを見る機会が増えている気がします。Twitterの諸々含め、情勢が不安定なこともあり、避難所として作っていっている感じなんですかね？詳しいことは知りませんが。\u003C/p>\u003Cp>極端な話、一度ドメインを取得しサイトを作ってしまうと、レジストリのポリシにさえ抵触しなければ何をやってもいいわけで。そこには、金儲けアルゴリズムに支配されたSNSとはまた別の、原始的で自由な楽しさがあります。(もちろん、PaaSなんかを使ってホスティングする場合は、その事業者の規約を守る必要がありますが)\u003C/p>\u003Cp>ただ、自由には相応の責任が伴います。企業が提供するプラットフォームとは違い、サーバーが落ちようが、セキュリティホールを突かれようが、全て自分で対処しなければなりません。誰もサポートしてくれないし、復旧もしてくれない。\u003C/p>\u003Cp>だからこそ、そもそもインターネットとは何かというレベル感の話であれば、ここでお伝えすることは何もありません。\u003C/p>\u003Cp>Webは魔法の箱ではなく、堅牢な技術の積み重ねの上に成り立っています。その土台となるネットワークの仕組みも理解せず、うわべだけのツールを触ろうとするのは冒涜に近い。最低限の教養として、そのあたりを自力で理解してから出直してください。話はそれからです。\u003C/p>\u003Cp>さて、そんなことを言いつつ、私もこのサイトを作り始めてから1年弱が経つようです。そろそろ「自分のサイトを作るのはいいぞ」と布教してもいい頃合いかなと思ったので、筆を執るに至りました。\u003C/p>\u003Ch1 id=\"h2bd9968612\">lit.linkへの違和感\u003C/h1>\u003Cp>少し前までだと(今でもかな？)、\u003Ca href=\"http://lit.link\" target=\"_blank\" rel=\"noopener noreferrer nofollow\">lit.link\u003C/a>で各種SNSのリンクをまとめて、プロフィール風のページを作っている人をよく見かけました。\u003C/p>\u003Cp>正直に言いましょう。私はあれが心底嫌いです。もうプロフィールのURL欄にlit.linkのFQDNが見えるだけで、ブラウザバックしたくなるくらい嫌な気持ちになる。\u003C/p>\u003Cp>単にデザインが量産型的だとか、URLがダサいとか、そういう表面的な話ではありません。あれはリンクサービスを謳っておきながら、特定のASNからのリクエストを無条件で拒否するような仕草をしています。DC経由や、一部ISP(国内含む)からのアクセスを一律で弾く。これは例えるなら、「西アフリカ出身者は入店できません」と張り紙をして商売をしているようなものです。Webサービスとしてあまりにも筋が悪い。\u003C/p>\u003Cp>こういった事を言うと、「私は技術者じゃないから知らなかった」「悪気はなかった」という声が聞こえてきそうですが、あえて言いましょう。無知であることを恥じるべきです。\u003C/p>\u003Cp>先天的に学習が困難であればともかく、過度に検閲されていない(比較的)自由なインターネットにアクセスでき、調べるためのツールも、推論するための頭も持っているはずです。それなのに、自分が使っているサービスが何をしているのかを知ろうともせず、便利だからと思考停止で使い続けるのは、単なる知識不足ではなく、怠慢であり、思考の放棄に他なりません。\u003C/p>\u003Cp>そのようなサービスを自己表現の場として選ぶことは、無自覚であったとしても「私は特定層からのアクセスを拒否する差別主義者です」と公言して歩いているのと同義です。\u003C/p>\u003Cp>少しは内省すべきでしょう。\u003C/p>\u003Ch1 id=\"hba2d5583ad\">検索汚染とWordPress\u003C/h1>\u003Cp>さて、気を取り直して「個人サイトをつくろう」という話をしましょう。\u003C/p>\u003Cp>しかし、安易に「個人サイト 作り方」なんてキーワードで検索するのはお勧めしません。上位の検索結果に出てくるのは、お金で殴って安いライターに量産させたような、中身の薄いSEO特化記事ばかりだからです。\u003C/p>\u003Cp>やれレンタルサーバーがどうした、VPSがどうした、結局はWordPressがおすすめという結論。\u003C/p>\u003Cp>はっきり言って、そもそも「個人サイト 作り方」で検索するような層の人間が、WordPressをまともに運用保守できるわけがありません。常識的に考えて、手を出すべきではないでしょう。\u003C/p>\u003Cp>多くの人が使っているという事実は、必ずしもそれが優れていることを意味しません。単に私がWordPressを嫌っているというのもありますが、個人の小規模なサイトにリクエストが来る度、重厚なPHPプロセスを動かしてDBに接続してページを生成して…なんてヘビーで無駄な計算資源を投じているのは、SDGsにも反する行為です。これは極論なので笑って欲しいところですが、あながち冗談でもありません。\u003C/p>\u003Cp>ともあれ、WordPressは構造として古く、脆弱です。コードを見れば、\u003Ccode>require\u003C/code>, \u003Ccode>require_once\u003C/code>が連呼され、globalに大量の\u003Ccode>define()\u003C/code>とコンフィグ用の配列が入り乱れ、サニタイズされているかも怪しい\u003Ccode>$_GET\u003C/code>, \u003Ccode>$_POST\u003C/code>, \u003Ccode>$_REQUEST\u003C/code>が散りばめられている。ファイルの中身はクラス設計どころか、関数にすらなっていない手続き型の記述もかなりある。\u003C/p>\u003Cp>とんでもない。あんなのが令和の時代にWebのデファクトスタンダードとして存在しているのが信じられません。\u003C/p>\u003Ch1 id=\"h87b400ec3b\">どうするの\u003C/h1>\u003Cp>では、具体的にどう構築すべきか。絶対の正解なんてものはありませんが、目的と妥協できるラインによって使い分けるのが賢明でしょう。\u003C/p>\u003Cp>まず、コードが書けない、コストをかけたくない、あるいはCMSなんて大層なものは不要だという場合は、Hugoのような静的サイトジェネレータでHTMLを生成し、S3やR2, Firebase Hosting、あるいはGitHub Pagesあたりに放り込んでおくのが、手堅い選択ではないでしょうか。静的ファイルなら管理の手間もセキュリティリスクも最小限で済みますし。\u003C/p>\u003Cp>一方で、構成にこだわりがあったり、サーバーサイドでの動的な処理が必要な場合。この場合は、Cloud RunやCloudflare Workers、Vercelといったランタイム環境を利用するのが無難です。Dockerコンテナやエッジワーカーとして動かしてしまえば、それなりのスケーラビリティが確保されますし、ローカルとの差異に苦しむことも減るでしょう。現にこのサイトもCloud Run, Cloud Storage, Cloud Load BalancingのGCPスタックに寄せた構成で動かしています。\u003C/p>\u003Cp>そして、どうしてもCMSのような管理画面が欲しいという場合。ここでWordPressに戻っては元の木阿弥です。microCMSやContentfulといったHeadless CMSを採用するとしあわせになれるかもしれません。\u003C/p>\u003Cp>何より、コンテンツとフロントを疎結合に保てるのがとても嬉しい。これなら、将来サイトに破壊的な変更を加えたくなっても、データ資産はそのままでガワだけをサクッと別の技術で作り直すことができます。WordPressの謎めいたテンプレート階層やPHPの作法に、未来永劫縛られ続ける必要はありません。\u003C/p>\u003Cp>ちなみに、このサイトの記事管理もmicroCMSを利用しています。昨年に行われたプラン改定で無料枠の制限が大幅に緩和されたたようで、かなり弄り倒すことができます。小中規模なら、まず使い切れないくらい太っ腹な仕様になりました。かなりおすすめです。\u003C/p>\u003Cp>いずれも共通しているのは、各ベンダが提供する膨大な無料枠をしっかりとしゃぶり尽くせるという点です。旧態依然としたレンタルサーバーに月数百円を払うくらいなら、その分をドメイン代に回した方が建設的でしょう。\u003C/p>\u003Cp>実質的なランニングコストをドメイン維持費だけに抑えつつ、無料のリソースを使い倒す。貧乏人ケチケチホスティングの戦略としては、これが一番無難な選択ではないでしょうか。\u003C/p>\u003Cp>あ、そうそう。ドメインはとりあえずCloudflareで取っておけばいいでしょう。NSこそCloudflareにロックインされることになりますが、気に入らなければ別のレジストラに移管できる自由はありますし、何より、CDNによるキャッシュの恩恵は計り知れません。そのまま乗っかっておくといいでしょう。\u003C/p>\u003Ch1 id=\"h1afe451c43\">さいごに\u003C/h1>\u003Cp>かつてのインターネットは、少しニッチな内容を調べるとすぐ個人のマニアックなブログに当たっていたような気がします。\u003C/p>\u003Cp>しかし、現代ではどうでしょう。GoogleがE-E-A-Tなる高尚(笑)なスローガンを掲げ、情報の品質担保を謳いました。そのアルゴリズムが導き出した答えがこの現状です。\u003Cbr>権威のある企業ドメインなら、中身がコピペだろうが質の低いアフィリエイト記事だろうが優遇され、似たりよったりのキュレーションメディアに埋め尽くされています。\u003C/p>\u003Cp>個人がどれだけ良質なコンテンツを発信しても、ドメインパワーという権威の壁には勝てず、彼方へ追いやられる。Evilに成り果てた現状のGoogleは、もはや個人にとって公平な場とは言い難い状態です。\u003Cbr>愛するかつてのインターネットは、もはや現代の死海文書ではなく、Googleに濾過された消毒臭い資本主義の排水溝になり果ててしまったのかもしれません。\u003C/p>\u003Cp>正直な話、ただ書いたものを誰かに読んでもらって、手っ取り早く承認欲求を満たしたいだけなら、noteやZennで書いた方が絶対にいいかと思います。あそこには最初から読者がいて、プラットフォームがあなたの駄文をおすすめし、拡散してくれます。\u003C/p>\u003Cp>それでもなお、私が個人サイトをおすすめするのは、そこにインターネット本来の自由が感じられるからです。\u003C/p>\u003Cp>誰かのアルゴリズムに媚びる必要もなく、検閲におびえることもない。自分のドメインで、好き勝手なことを書く。そういうインターネットの片隅を感じられる遊びも、悪くないものだと思います。\u003C/p>",[12,18],{"id":13,"createdAt":14,"updatedAt":15,"publishedAt":14,"revisedAt":15,"slug":16,"name":17},"wia4slp55q","2025-04-28T07:14:14.541Z","2025-12-03T16:08:13.798Z","thoughts","独り言",{"id":19,"createdAt":20,"updatedAt":21,"publishedAt":20,"revisedAt":21,"slug":22,"name":23},"qfey3yw0z1","2025-04-29T08:44:41.687Z","2025-12-03T16:07:14.622Z","technology","テクノロジー",false,1,0,{"contents":28,"totalCount":39,"offset":26,"limit":25},[29],{"id":30,"createdAt":31,"updatedAt":32,"publishedAt":32,"revisedAt":32,"title":33,"content":34,"tags":35,"is_no_index":37,"summary":38},"bb37l4ql9","2026-01-17T22:12:46.904Z","2026-01-17T22:31:56.457Z","俗物的インターネット人間として","\u003Cp>インターネットを右往左往していると、時折、どうしようもなく胸糞が悪くなる文章に行き当たることがあります。\u003C/p>\u003Cp>最近、ある中小規模のコミュニティ管理者が書いた反省文と称する記事を読みました。\u003C/p>\u003Cp>読んだ瞬間に覚えたのは、猛烈な不快感でした。そこには、自身の加害性を未熟さや善意でラッピングし、最終的に「そんな自分も苦しかった」という自己憐憫に落とし込む、あまりにも未熟な精神性が露呈していたからです。\u003C/p>\u003Ch1 id=\"heb2af85a40\">救済の暴力性\u003C/h1>\u003Cp>その記事には、メンタルヘルスに悩むユーザーを助けてあげたい(笑)という一心で、あろうことか管理者の立場で知り得た情報を使い、本人の同意なく現実の警察や救急に通報しようとしたり、秘密であるはずの相談内容を第三者に漏らしたりといった、常軌を逸した行動が告白されていました。 \u003C/p>\u003Cp>「心配だったから」\u003C/p>\u003Cp>そんな理由があれば、画面の向こうの他人のプライバシを暴き、土足で現実に踏み込むことが許されるとでも思っているのでしょうか。\u003C/p>\u003Cp>はっきり言って、「自分が相手を変えてあげなきゃ｣, ｢自分が救ってあげよう｣というのは傲慢でしかありません。その思考の根底にあるのは、相手へのリスペクトではなく、自分は正しく導く側の人間であり、相手を導かれるべき哀れな対象と見下すマウンティングでしょう。そもそも、画面越しでしか関わりのないような関係値の人間相手に何をしてあげられると思い上がっているんでしょうか。\u003C/p>\u003Cp>結局のところ、相手のことはどうでもよくて、自分の理想の実現のため、自分はこんなにもいい人なんだと悦に浸るために他人を利用しているだけ。\u003C/p>\u003Cp>｢みんなを幸せにしてあげたい｣｢救ってあげたい｣\u003C/p>\u003Cp>言葉だけ聞くと耳障りはいいものの、それはどこまで行っても個人の欲望でしかなく、何も相手のためではない、単に自分がやりたいだけのエゴであると思います。\u003C/p>\u003Cp>そもそも、相手を変えることを期待した時点で、その関係性は破綻しているも同然だと私は思いますけどね。\u003C/p>\u003Ch1 id=\"h117f78194e\">美徳シミュラークル\u003C/h1>\u003Cp>誰しも自分をよく見せたいと思うでしょうし、周りから良い人だと思われたいという願望が多少なりともあるかと思います。特に、SNSで発信する時なんかは、実際の自分より良い人に見えるようにするかもしれません。多くの人は、その方が自分にとってもメリットがあるとでも思っていることでしょう。\u003C/p>\u003Cp>実のところ、多くの場合は真逆で、等身大の自分より少し悪く見えるようにしていおいた方が結局は自分のためになったります。\u003C/p>\u003Cp>良くも悪くも、画面越しの他人はSNS上でのあなたが本当だと思っています。｢優しくて、思慮深くて、誰かを救おうとする立派な人｣。そう思っている人たちと長い時間を共にした時、善人として作り上げた自分を超えることは困難です。期待値を下回った場合、実際はそんなに悪くなくても他人はあなたを低く評価することになります。減点方式の地獄です。\u003C/p>\u003Cp>逆に、実際はそこまで良くなくとも期待値を上回れば勝手に高い評価をしてくれます。\u003C/p>\u003Cp>他人と接しない、もしくは他人を欺ける圧倒的な演技力がある人は例外として、都合よくインターネットでだけ善人ぶるのはやめておいた方がいい。本当に。\u003C/p>\u003Cp>いつか自分の首を絞めることになる。今回の件のように\u003C/p>\u003Ch1 id=\"hc09fe54071\">立派な人\u003C/h1>\u003Cp>誤解を恐れずに言えば、私は立派な人になんてなりたくないし、なるつもりも毛頭ありません。\u003C/p>\u003Cp>私はいい人でもなければ、善人でもなく、理知的でもなければ思慮深くもない。安全圏から他人を眺め、浅い人間性で他人のことを馬鹿にして悦に浸っている、ただの気持ちの悪いオタクです。それが私の本性であり、変えようのない事実です。\u003C/p>\u003Cp>元より、誰かを救う高潔な存在になんてなれるはずもないんです。\u003C/p>\u003Cp>でも、だからこそ、私は自分自身が我儘で勝手でズルくて汚くて、どうしようもなく傲慢であることに、誰よりも自覚的でありたいと思っています。\u003C/p>\u003Cp>一番恐ろしいのは、自分の内側にあるその醜悪さを直視せず、私は正しい、私は優しいと信じ込んだまま、身勝手な善意を振り翳すことです。\u003C/p>\u003Cp>他人の人生を背負えるほど、私は立派な人間じゃない。だからこそ、他人をどうこうしようだなんて思わないし、自分の及ばせられる影響に過度な期待もしない。\u003C/p>\u003Cp>自分も同列の底辺であると認めること。そこから降りて、初めてまともな人間になるためのスタートラインに立てるのだと思います。耳障りのいい綺麗な言葉で自分を飾って、後になって｢こんなはずじゃなかったと｣被害者ぶるのは、もうたくさんです。\u003C/p>\u003Cp>自分の愚かさも、薄汚い欲望も、性格の悪さも隠さずに生きていく。誰かの救世主を気取ることなく、正直で、薄情で、自分の加害性には自覚的な俗物でありたい。\u003C/p>\u003Cp>私は、ただの俗物的なインターネット人間として、この淀んだ掃き溜めで快適に過ごしていきたいと思っています。\u003C/p>",[36],{"id":13,"createdAt":14,"updatedAt":15,"publishedAt":14,"revisedAt":15,"slug":16,"name":17},true,"インターネットを右往左往していると、時折、どうしようもなく胸糞が悪くなる文章に行き当たることがあります。最近、ある中小規模のコミュニティ管理者が書いた反省文と称する記事を読みました。読んだ瞬間に覚えたのは、猛烈な不快感でした。そこには、自身の加害性を未熟さや善意でラッピングし、最終的に「そんな自分も",50,{"contents":41,"totalCount":57,"offset":26,"limit":25},[42],{"id":43,"createdAt":44,"updatedAt":45,"publishedAt":45,"revisedAt":45,"title":46,"content":47,"tags":48,"is_no_index":24,"summary":56},"7pcqwxb_8jvj","2026-01-26T17:51:45.822Z","2026-01-27T11:53:38.813Z","「おっと、何かがうまくいかなかった。」Ad-Shieldをなんとかしたい","\u003Ch1 id=\"h8d027c8ed3\">はじめに\u003C/h1>\u003Cp>どうも、わたしです。\u003C/p>\u003Cp>わたしのおうちネットワーク環境には少々癖がありまして、なぜか広告配信やユーザーを追跡するトラッキングに関連するFQDN全般の名前解決が、ことごとく失敗するようになっています。これらのドメインから配信されるコンテンツは視覚的にも内容的にも不快なものが多いため、個人的にはこの「不具合」のおかげでセキュリティと精神衛生が守られているのですが、最近では色々なところでAd-ShieldなるAd-Blocker対策用のソリューションが採用され、スクリプト読み込みの失敗を検知して閲覧を拒否されることが増えてきました。\u003C/p>\u003Cfigure>\u003Cimg src=\"https://images.microcms-assets.io/assets/3aba23b5bd6f4b79800a0305d0e4f8aa/6d68729c516042c0b0f0f0e0b32ecac6/image.png\" alt=\"\" width=\"1919\" height=\"928\">\u003C/figure>\u003Cp>「おっと、何かがうまくいかなかった。」とか言ってくる例のあいつですね。\u003C/p>\u003Ch1 id=\"hab991ce271\">Ad-Shieldの不完全性\u003C/h1>\u003Cp>ただ、このAd-Shieldの挙動を少し掘り下げて確認してみると、その実装品質はお世辞にも高いとは言えません。\u003C/p>\u003Cp>例えばYouTubeの広告検知システムなどは、SSAI技術を含め、コンテンツ配信基盤と密接に統合されており非常に高精度です。誤検知で動画が見られなくなることは稀ですし、そこにはある種の技術的な凄みすら感じます。\u003C/p>\u003Cp>一方で、Ad-Shieldの実装はあまりにも原始的で、クライアントサイドでのスクリプト読み込み成否に過度に依存しています。これが何を意味するかというと、例えば移動中の電車内で通信が不安定なスマホや単に応答速度が遅いパブリックネットワークといった、ごく一般的な環境でインターネットを利用しているだけの順当なユーザーまでもが、無差別に遮断されるリスクがあるということです。\u003C/p>\u003Cp>Ad-Blockerなど一切利用していないのに、たまたまスクリプトの読み込みがタイムアウトしただけで「お前はAd-Blockerを利用しているんだ！！」と決めつけられ、コンテンツを没収される。ユーザー体験としては最悪と言っていいでしょう。\u003C/p>\u003Cp>本来、コンテンツを見てもらうためのWebサイトが、その入り口で正規のユーザーをふるい落として機会損失を生んでいるわけです。品質管理が徹底されたプロダクトとは雲泥の差があり、そもそもまともな技術検証ができている企業であれば、このような粗悪な外部サービスを採用すること自体を躊躇するはずです。\u003C/p>\u003Ch1 id=\"hd7aabd8fbc\">で、どうしよう\u003C/h1>\u003Cp>…と、散々こき下ろしましたが、文句を言っていても画面のオーバーレイは消えてくれません。ただ、この作りの甘さは、裏を返せばとても好都合なことでもあります。\u003C/p>\u003Cp>このシステムの検知ロジックは単純で、そこに付け入る隙があります。通信ログを確認すると、Ad-Shieldは主に\u003Ccode>html-load.com\u003C/code>と、フォールバック用と思われる\u003Ccode>fb.html-load.com\u003C/code>という2つのドメインを使用しています。\u003C/p>\u003Cp>通常は\u003Ccode>html-load.com\u003C/code>からスクリプトを読み込みますが、名前解決に失敗するなどして読み込めないと、即座にフォールバック先の\u003Ccode>fb.html-load.com\u003C/code>へフォールバックする仕様になっているようです。\u003C/p>\u003Cp>ここで残念なのが、サイト側の判定基準です。彼らはどうやら「フォールバックドメインへの接続が成功したかどうか」だけを見て、対策ツールが正常に機能していると判断しているようなのです。実際に広告が表示されているか、DOMが改変されていないかといった本質的な検証は行われていません。\u003C/p>\u003Cp>この挙動を利用すれば、不快なコンテンツの温床である\u003Ccode>html-load.com\u003C/code>の名前解決は失敗させたまま、フォールバック先の\u003Ccode>fb.html-load.com\u003C/code>だけを明示的に許可してあげることで検知を回避できます。\u003C/p>\u003Cp>この環境では\u003Ccode>html-load.com\u003C/code>の読み込みに失敗するため、Ad-Shieldはフォールバック側を読み込みますが、フォールバックドメインの名前解決は許可されているため読み込みに成功します。するとサイト側は「スクリプトが読み込めたから問題ない」と誤認し、警告を解除してコンテンツを表示します。\u003C/p>\u003Cp>もちろん、ユーザー側は広告配信の本体ドメインへの接続に引き続き失敗しているため、画面には広告が表示されないままコンテンツだけが表示されることになります。メインの通信は遮断されているのに、フォールバック側だけが生きているという、明らかに作為的で不自然なネットワーク環境を異常として検出できないあたりに、この技術の悲哀を感じざるを得ません。\u003C/p>\u003Cp>もっとも、この穴も完全に塞がっているわけではないようです。詳細な発生条件までは特定できていませんが、実装が一貫していないおかげで、ごく稀にフォールバックドメイン経由で広告そのものがお漏らしされるケースも観測されています。どうやら純粋な検知用というわけではなく、一部の広告リソースの配信元も兼ねてしまっているのかもしれません。まぁ、許容できる範囲の誤差かと思いますが。\u003C/p>\u003Ch1 id=\"h5f3c23801b\">DNSシンクホールの限界と運用\u003C/h1>\u003Cp>もちろん、DNSレベルでの制御にも限界はあります。あくまでFQDN単位の制御であるため、コンテンツと同じドメインから配信される広告や、直接埋め込まれた広告には無力です。最近はDNSシンクホールを万能なツールのように捉えている方も見かけますが、これは導入が容易で、ある程度の不快なコンテンツが消えればいいという妥協点として運用すべきものです。\u003C/p>\u003Cp>今回の手法もあくまで場当たり的な対策に過ぎません。本来であれば、uBlock Originなどのコンテンツブロッカーを用いてDOMレベルで制御するのがおそらく正しいやり方なのかと思います。現状では\u003Ccode>fb.html-load.com\u003C/code>、あるいは環境によっては\u003Ccode>fb.content-loader.com\u003C/code>といったフォールバックドメインを許可リストに入れることで回避可能ですが、ログに見られる\u003Ccode>report.error-report.com\u003C/code>などはテレメトリ用と思われるため、引き続き名前解決できない状態にしておくのが賢明でしょう。\u003C/p>\u003Ch1 id=\"h1afe451c43\">さいごに\u003C/h1>\u003Cp>今回紹介した手法は、あくまで現時点でのAd-Shieldの仕様を突いたものです。向こうが利用するFQDNを変更したり、検知ロジックを変更したりすれば、すぐに使えなくなるでしょう。所謂いたちごっこに過ぎません。\u003Cbr>しかし、ユーザー体験を損なうようなお粗末な実装でこちらのブラウジングを阻害してくる以上、こちらも快適な環境を維持するために自衛していくしかありません。\u003C/p>\u003Cp>この記事が、同じような「不具合」を抱えるネットワーク環境の管理者の方々にとって、何かの役に立てば幸いです。\u003C/p>",[49,55],{"id":50,"createdAt":51,"updatedAt":52,"publishedAt":51,"revisedAt":52,"slug":53,"name":54},"lte0t59xm8sb","2025-05-02T16:12:38.708Z","2025-12-03T16:06:52.753Z","network","ネットワーク",{"id":19,"createdAt":20,"updatedAt":21,"publishedAt":20,"revisedAt":21,"slug":22,"name":23},"はじめにどうも、わたしです。わたしのおうちネットワーク環境には少々癖がありまして、なぜか広告配信やユーザーを追跡するトラッキングに関連するFQDN全般の名前解決が、ことごとく失敗するようになっています。これらのドメインから配信されるコンテンツは視覚的にも内容的にも不快なものが多いため、個人的にはこの",18,1783975276342]